at a snail's pace

読書と鑑賞の記録

娘は最高/母はどうする:映画『テルマ』(ネタバレ)

私はホラーもサイコも少し苦手というか、観ている時はよくても後になって寝られなくなったり悪夢を見たりするので避けることが多いのだが、この作品は評判が高そうだし面白そうだしでどうしても観たくなり観た。結果、観てよかったと思う。個人的にはそんな…

ブログテーマとブログ名、各記事タイトルを変更しました

ブログ開設時にピンとくるブログテーマが見つけられず、とりあえずシンプルなデザインのものを使用してそのまま変えずにいたのですが、久しぶりにテーマストアを覗いてみたところすごくかわいいゾウさんの壁紙を見つけ一目惚れしたのでデザインを一新しまし…

受容史研究と一愛好家:『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち:近世の観劇と読書』

シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち:近世の観劇と読書 作者: 北村紗衣 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2018/03/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 私は美術展に行くのが趣味で、特に近現代美術の展覧会に行っては展示の構成や解説文…

作品を展示する場所:「サム・フランシスの色彩」展

www.asahibeer-oyamazaki.com アサヒビール大山崎山荘美術館の企画展「サム・フランシスの色彩」を観に行ったのだが、少し残念な展示で失望してしまった。 サム・フランシス(1923-1994)はアメリカの抽象表現主義の系統に位置づけられる画家で、作品の特徴を…

フェミニズム心理学に見た可能性:『共依存の倫理―必要とされることを渇望する人びと―』

共依存の倫理―必要とされることを渇望する人びと― 作者: 小西真理子 出版社/メーカー: 晃洋書房 発売日: 2017/09/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 副題や帯の抒情的な言葉に惹かれて読み始めたのだが、私にとって精神分析家たちやドゥルーズ…

楽しい思い出、という偽り:『はちみつ色のユン』

はちみつ色のユン 作者: Jung,鵜野孝紀 出版社/メーカー: DU BOOKS 発売日: 2015/01/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 『はちみつ色のユン』は、韓国人養子である作家の半生を自伝的に描いたバンド・デシネだ。この作品が言…

あるフェミニストの実践:『ジェンダー写真論 1991-2017』

ジェンダー写真論 1991-2017 作者: 笠原美智子 出版社/メーカー: 里山社 発売日: 2018/02/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 笠原美智子は私が尊敬するフェミニストのひとりだ。笠原が「アーティストにとって生きやすいとはとても言えないこの…